カビの栄養がたくさんあるキッチン
私たちが生活していく中で欠かせない住宅設備と言えば、キッチンではないでしょうか。
キッチンでは食品を扱い、調理をすると油が空気中に舞うこともあります。
また、シンクでは水も使うため、水濡れや水蒸気が発生します。
さらに、マンションやアパートの場合にはキッチンに窓がないことも多く、一旦発生した水蒸気がなかなか逃げていかないケースも多いでしょう。
そして、キッチンでお湯を使用したり、火を使った調理を行ったりすると、キッチン内の温度が上昇します。
つまり、キッチンというのは、温度、湿度、有機物というカビが増殖するための3大条件を、非常に満たしやすい場所なのです。
他の部屋以上にキッチンのカビ対策はしっかり行っておきたいところです。
まず、キッチンから発生する水蒸気には十分な注意が必要です。
特に、シンクを使用する際には気をつけましょう。
シンクでお湯を流すときには、目には見えないかもしれませんが、水蒸気が発生しています。
夏場にはキッチンの温度が上昇していますので、水を使用しただけでも水蒸気が発生します。
その水蒸気がキッチンに滞ったり、他の部屋へ流れていったりするのを防ぐためには、キッチンの換気扇を使用するのがベストです。
換気扇は火を使った調理をするときだけ使用するという家庭が多いようですが、カビ対策のために水を使うときにも換気扇を回しておきたいところです。
また、シンクが濡れたままの状態で放置しておくと、水蒸気が発生しやすくなりますので、できるだけこまめにシンクの拭き取りを行います。
そして、キッチンではカビが増殖するための有機物に特に注意しなくてはなりません。
食品を扱いますので、例えば油が壁や床などにはねてしまったり、食品の汁などが付着したりすれば、そこからカビが増殖してしまう可能性があります。
できるだけ有機物を取り除くために、こまめにキッチンの拭き掃除を行い、市販の除菌シートなども活用して、菌が繁殖しにくい環境を作っておきましょう。
これは、カビ対策だけではなく、食中毒などの予防にもつながりますので、ぜひ実践してみてください。
キッチンは、ダイニングやリビングといった人が多く集まって、長い時間を過ごすスペースの近くにあることが多いのではないでしょうか。
そのため、キッチンのカビ対策を怠ってしまうと、隣接しているリビングやダイニングまで、カビが生えやすくなる恐れがあります。
毎日使用するキッチンの管理は大変かもしれませんが、カビ対策のためには多少の手間は惜しんでいられません。
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